多分。
希望なんて他人に叶えてもらうもんじゃないよな。

夢だって誰かに見せてもらうものなんかじゃないでしょ。

幸せだってそうだな。

もしも目の前に王子様が現れて。
「君を一生幸せにします」とプロポーズされたとしても穂花は頷かない。

だって…そんな言葉はおこがましいじゃん。

幸せは自分の心が感じるものだよ、他人に与えてもらう幸せなんて…
すぐに綻びるものなんだし。

「オマエを幸せにする」って台詞自体。
よくよく考えればものすごく上から目線だよ。

「与えられる」だけの生き方って、少なくとも穂花はイヤだな。
一見よさげでも…脆く砕け散るよ、おそらく。

自分で決めて、自分で試みて、その上で失敗したのであれば…
もしもうまくいかなかったんだとしても、
まあこんなこともあるよね、って思えたりもするものよ。

立ち直れる余力がそこにはあるのよ。

他人の言葉で決めれば責任の所在も曖昧。
まるで他人から流れで押し付けられたような失敗は。
すごくあとに引きずってそこから学ぶ心境にすらなれない。

だから。
自分で考えるくせをやめたくはない。
生きていく上において自分で考え、悩み、決断していく力は本当に大切。

そこは今よく話題にされがちな「自己責任論」と混同してもらいたくないのよ。

今…苦しみの中にある皆さんも、そして穂花自身も。

苦しむ時には精一杯苦しみ、
悩む時はとことん悩みましょう。

いつか巡り合える、
もうちょっと変わり得た自分自身の未来のためにも。

2018年元旦 前田 穂花