ご無沙汰しています。穂花です。
おかげさまで本日、私は満五十七歳になりました。

 

 

想えば今までいろいろな出来事がありましたが…

私がここまで生きてこられたことも、
実に沢山の方々のお支えと、
励ましがあったからこその事だと思います。

ほぼほぼ「何をやっている人物なのか」
わからなくなってしまった今なお、私のことを、
応援してくださる皆様、そして、様々な角度から、
日々私を支えてくださる全ての方々に…

心から「ありがとう」と申し上げたい想いでいっぱいです。
感謝しています。

 

 

そうですね、誕生日はまだまだうれしいホノカなのですが…
自分がトシを重ね過ぎたせいか、自身の年齢は固より、
最近、他の人のお歳まで「よくわからなく」なりつつあります。

例えば「あの人はアラサーだよな」「彼は四十代後半だな」
そんなアバウトなところまでは把握できたとしても。
ガチで「○○歳!」
そう言い切れる自信がありません…。

本当に、人の歳がわからなくなることこそ、
自分がトシを取った事実の本質かと備に思い知る今日です。

こういった気づきも…自身がここまで生きたからこそだよね。
改めて私は感謝しています。

――57年前の今日(ある染色体の異常による)先天性の疾患及び、
障害を負って私はこの世に生を享けました。

文献等によると「私と同じ障害を持って生まれた人」の平均寿命は、
日本国内で三十六歳(中南米ではもっと短い)とのこと。

そのようななかに在って、
私はこのように非常に永く生かされ、今日の日を迎えました。

 

 

自分が「今」生きているということは、
それだけ私のいのちに人知を超えたどこかから、
何かしらの意味が与えられているのだとも考えています。

この先の私自身の人生に於いては…
今「生かされている」いのちへの感謝のみに、
終始するような歩みを希いつつ。

しかし、障害を決してエクスキューズにはせず、
これまで通り「自分に出来ること」については精一杯取り組んで。

大学での学びについても「単位を一つでも多く取得する」とか、
「卒業を果たす」とかいった目的以上に。

日々「私らしく謙虚な姿勢で学ぶ」ことを以て、
自身の人生を証できるように努めたいと願っています。

 

 

詳細は端折りますが、
年明けからついていないこと、不愉快な出来事が立て続いていました。

う~ん。
いろいろとついてないのなら、いっそ見た目から変えちゃおう。
そう思って。

自身の誕生日を前にウィッグを変え、ついでに…
駅前のJINSに(車椅子で)走って、眼鏡も買い直してきました。

こちらの投稿に貼った各画像の通り。

イメチェン、というよりは「マイナーチェンジ」程度ですが。

自分のものを新しくした、という心構えが、
ヘタレがちな私の心を、
今一度奮い立たせてくれたようにも思っています。

ヘタレる出来事、巧く行かないことばかりです。
……本当は。

しかしながら、それらを可哀相と思うのか、
面白いと感じるのかは、
全て「自分の心が決めること」でしょう。

どっちにしろ「逃れられない運命」なのであれば。
可哀相なあたし…と思うよりは、むしろ。
毎日を「他の人とは違うことを経験できて面白い!」と思いつつ、
可能な限り楽観的に生きてみたい私がいます。

 

 

私が語るまでに及ばず、
現在の日本には先の見えない閉塞感と社会不安が溢れ、
誰しもが一触即発の感情を胸の奥に潜めつつ今日を忍んでいます。

これは非常に悲しい現実です。

でも…だからこそ。
愚直なまでに前を向いて笑える努力を続けられる私でありたい。

そう希いつつ、これから始まる365日も…
“愛車”の紅い車椅子で駆け抜けてみせます。
感謝を込めて

前田 穂花

Thank you so much for the birthday wishes! I am so happy to have met you.
Honoka MAEDA
2025.5.10