前田穂花です。

本当に落ち込んで落ち込みまくってる時って、
むしろ死にたい気すら起きない…私自身の経験を通じてそう強く感じます。

私に限らず「ドドうつ」の沼にハマり込んでいる期間は、
本当にほんとうに何もできないから、死すら考えられないもの。
考えるという気力すら落ちるもの。

うつ状態の人が「本当にヤバい」時期は、
一日中ベッドで臥せって涙しているような真に状態が悪い時ではなく、
むしろお薬が効いてやや落ち着きを見せ始めたとき。

これって…昔からよく言われていた事実ではあるけど。
現実にうつに陥ったり周りの人が調子を崩すと意外と忘れる部分です。

今うつに悩んでいらっしゃるご本人も、周りの方も。
回復しだした時期が最も危険なのだという点は心に留めてください。

今、落ち込んでいて何もできなくて、そんな自分自身にイラついているあなたへ。

心が回復し始めた時って、同時に焦り始める時期でもあるんだよ。

少し心が元気になったからこそ、病状が悪い時期には目に映りもしなかった…
生産的な活動を続けているいろんな人の姿が改めて見えるようになるから。

落ち込んでいた心が回復の兆しを見せて、
再び他人の姿が見えるようになったことは同時に、
自分と他人を比較し始めて余計なストレスを取り込む時期だともいえるから。
だからヤバいんだよ。

発想の転換ね。
いろんなこと、いろんな人のことが気になりだしたあなたにお伝えしたいよ。

あのね。
他人のがんばりが気になりだしたこと。
他人と比べてがんばれない自分を責めるようになったこと。
焦りを憶えて「外に出られない自分」をダメだと思い続けていること。
自分を責めてさらに落ち込んで消えたくなってること。

それって…
うつ状態の泥沼の中に在ったあなたの心がきちんと回復してる証拠だからね。

元気になりつつあるからこそ周りの人の行動が気になるんだよ。
強い焦りは確実に心が回復している証拠。

本当に具合が悪い時期には他の人のことなんて眼中になくて、
ただ息をしてるので精いっぱいだよね。

元気になればそれだけいろんなことが気になり始めるんだよ、
それだけ心に余裕が生じてきている言質だからね。

主治医の先生があなたに処方されたお薬が運よく合ってちゃんと効いてるんだね。
それだけでもラッキーじゃん。

SNSの中にいる友達がキラキラに見えること。
どうでもよさげな芸能人のゴシップが気になり過ぎて心が痛いこと。
おかあさんやおとうさんの励ましが小言にしか感じられなくて苦痛なこと。

自分なんてどうせひとりぼっちだって気分的に腐っているあなたの真実。

これらはお薬が効いて心が回復しつつある証だよ。
他人の言動に感情が揺れて不快なのは、それだけ心に余裕ができてきたからこそ。

怒っていいよ、焦っても大丈夫だよ。
落ち込んでても何もできなくてもいいよ。

うつ状態で外に出られないあなたもまた「あなた」だからね。

あなたの代わりは「あなた」にしかできないよ。

現在落ち込みまくって引きこもり中の穂花より、今落ち込んでてつらいあなたへ