前田 穂花です。

春先から多少体調を崩していた私ですが…
本日、無事五十五回目の誕生日を迎えることができました。

 

 

いや…四十五歳の誕生日を迎えた時、
確か「今日からあたし、アラフィフよ」♡と、
妙に気分を高揚させていたような記憶がありますが。

今後は「四捨五入したら…還暦」!
自分自身でもびっくり、単純に…すごい!です。

これって…そうねぇ、なんて言えばいいんだろう。

敢えて言うなら…ある種の感慨みたいなものが、
胸の奥から湧いてくるような想いとでも表現すれば伝わるのかしら。

 

 

いろいろありましたが…
この日を無事迎えられたことについて私は心から感謝いたします。
本当にほんとうにありがとう。

現在の私は、法政大学文学部日本文学科で腐女子ライフを極める…
もとい!セカンドライフを自分らしく楽しむ現役女子大生と…
相成っています。
“女子大生”…いや、なんて甘美でキラキラな響きなんだ(爆)

 

 

体調はイマイチで決して思うようには過ごせていないとはいえ。

やっと大学で好きな学びの機会を得、若い同級生各位に囲まれて、
それなりの幸せを手にした今…

決して“消化試合”的な余生、惰性のシニアライフではなくて。
「毎日に自分の意思が反映している」
そんな楽しさを求めつつ、
日々未来を見て歩めれば…と改めて希います。

 

 

鑑みれば、バブル期を享受した私たちはしかし、
時にとても不甲斐なく。

自身の若い日を浅はかな感覚で享楽的に過ごしていたがために、
結果的に社会をダメにし…。

次世代の若い人たちに対し、
生き易い社会、生まれてよかったと実感できるような日本を、
しかし手渡すことができませんでした。

 

 

心から申し訳なく思っています。
本当にほんとうにごめんなさい。

せめて。
六十とはいわず、五十代の今からきちんと「耳順う」。

若い人のお話をきちんと聞く力、
理不尽なことでブチ切れるような“老害”に自分がなってしまわないように、
幾つになっても自分の言動をきちんと制御しうる能力を温存し。

身体が不自由であろうと、加齢で心身に不具合が生じようと。
極力「自分のことは自分でやる!」をモットーに。

なるべく若い人に迷惑をかけず、
便利なサービスや福祉の制度にしかし決して依存せず。
若い人のリソースをむやみに奪うことなく…

年老いても自律&自立!そしてこれまで以上に自活!

 

 

五十五歳の誕生日を機に、覚悟を改めたいと思っています。

赦しでもなく、妥協でもなく。
ただ、この一瞬一瞬に、自分の想いに集中して楽しむ。
生きることにいいも悪いもなく、もうそれだけで十分なんじゃないかな。

 

 

与えられた運命を生きていくうえに於いては、
殆どの場合、しかし思うように、願うようにはならないけれど。

自分の運命や自分の理不尽な人生を、それでも少しずつ…
受容する気持ちに至れたことは、私自身の成長だったともいえましょう。

 

 

理不尽でどうしようもない人生も「自分の人生」。
そう淡々と俯瞰し得た時に。

例え不自由な肉体からは解放されなかったとしても、
心だけは本当の意味で自由になれたような気持ちです。
散々悩み、苦しみ続けた先に…
それでも漸くこのような思い、こんな境地に至り得ました。

このことだけでも「永く生きてみた意味」はあったと考えています。

心からの感謝を込めて
前田 穂花