とってもざんねんなことだけど。
よのなかには、じぶんのかってなつごうやわがままで、
あなたがいやだとおもうことをへいきでするにんげんがいっぱいいる。
あなたにひどいことをするわるいにんげんがいっぱいいる。
わるいにんげんは、あなたのことをなにひとつおもってはいない。
ただじぶんのかってなわがままで、
あなたがされていやなことをわざとして、
あなたがこまってしまったりするようす、
あなたがつらくてないているすがたをみることで、
いいきぶんになるおかしいにんげんだ。
だけど、そういうことをされるあなたはなにひとつわるくない。
いちばんわるいひとは、
じぶんのわがままなきもちで、あなたにいやなことをして、
それでかなしいきもちになるあなたのようすをみてたのしむにんげんだ。
あなたがわるかったのではない。
もしかしたらあなたにもなにかわるいぶぶんがあったのだと、
そう、おもしろはんぶんにいってわらうひともいるかもしれない。
そういうひとのことを、おとなのことばで「ぼうかんしゃ（傍観者）」そういうんだけど。
「ぼうかんしゃ」もかなしんでいるあなたを、
おもしろはんぶんにかってにあることないことおりまぜて、
いろんなひとに、
あなたがいやなことをされてつらい…というはなしを、
べらべらとしゃべってしまうわるいやつらだ。
…あなたはおそらく、
つらかったこと、いやなきもちになったことなどを、
ほかのひとにはあまりしられたくないとかんがえているはずなのに。
「ぼうかんしゃ」そうよばれるやつらは。
かなしんでいるあなた、くるしむあなたのことを、
おもしろはんぶんでもっといやなきもちにさせたのだから。
ちょくせつあなたにらんぼうしたりいやなことをいったりしたにんげんと、
おなじくらいのわるいことをあなたにへいきでしているんだ。
だから「ぼうかんしゃ」も…あなたにじぶんのわがままでいやなことをして、
ゆかいなきぶんになった…。
さいしょにおはなししたわるいひととおなじくらい「わるいひと」だよ。
なんかいもくりかえすよ。
あなたはなにもわるくなかったのだ。
あなたがいやがることをむりやりして、それでたのしいきもちになったひと。
それをおもしろはんぶんにながめて、
あなたにもおちどがあるんだ、あなたもよくなかったんだといって、
さらにきずついたあなたをかなしくさせる「ぼうかんしゃ」。
そういうひとたちが、
みんなであなたにわるいことをしておもしろがった。
ほんとうにほんとうになんかいもいいたい。
まほうのじゅもんみたくはてしなくくりかえしてくちにしたいよ。
「あなたはなにもわるくない！！」
もしもこれから、
あなたがされていやなことを、
おもしろはんぶんでくりかえす…ひとがあらわれたら。
あなたがつらくてなくすがたを、
ながめてわらうだけでなく、
そんなことをされるのはあなたもわるいんだよ、そういって、
もっとあなたをつらくさせてよろこぶ「ぼうかんしゃ」にとりかこまれたなら。
あなたにははっきりこういってもらいたい、
「やめて！」
じぶんのわがままでほかのひとのこころやからだをきずつけること。
そうやってひとがいじめられ、きずつけられ、くるしんでないているすがたを、
「ぼうかんしゃ」としておもしろはんぶんにながめてわらうこと。
それは、
なんにもわるくないひとを、
ころしてしまうのとおなじこと。
あなたはわるくない。
ころされるにひとしいことをされるなんてとんでもない、
あなたはなにもわるくないのだから、
いやなことをされたりいわれたりしたらはっきり「やめて！」そういおう。
わるいこと、まちがったことにたいして「やめて！」とはっきりいえることも、
あなたのこころのつよさだよ。
まえだ ほのか
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