＊すごくかわいい薔薇の小紋。ただ…穂花が纏うと浴衣に見えるような？？
かわいそうって言葉が穂花は嫌い。
何だかすっごく上から目線な台詞に思えて。
もう…正直「かわいそう」＝「お前なんかいてもいなくてもおんなじ」。
それくらいに受け止めてしまうよ。
よくかわいそうな奴だと穂花は他人から言われる。
＊以下、柏市内でのロケ撮試し撮りver.
車椅子に乗っているから？
あまり他人には言えない重たい過去を背負っている自分だから？？
私のことをあんたはどれだけ知っているというの？？？
どっちにしろ…バカにしてるよな、穂花のこと。
悪気なく口にしているんだろう？
あんたの言葉の裏に。
「私はあなたみたいじゃなくってよかった」って、
あからさまな悪意を穂花は読み取っているよ。
悪気はないんだよな…だからこそ余計にイヤな響きがするよ。
他人から無意識に陥れられていることほど胸糞悪いものはない。
別にかわいそうじゃないかも知れないんじゃん。
不幸か否か、それは本人の心が決めることであり、
他人に推し量られるものでは当然ないからね。
穂花がかわいそうか、そうではないのか。
それはあくまでも穂花が考えて決めるもの。
車椅子に乗っている姿だけを見て安易に、
私が不幸かどうかテキトーに判断しないで。
自分の存在価値なんか未だにわかんないよ。
でも、少なくとも穂花の人生は穂花だけにしか演じられない。
その真実だけを日々受け止めている穂花だよ。
それこそかわいそうな穂花だったら…
カネでも恵んでくれんの？
ゼッテーありえないんでしょ、だったら安易に同情しないで。
同情に値する穂花だと、
無意識のうちに見下げることによって、
自分の不安な心を誤魔化すのはやめて。
…思い付きの同情ほど感情を乱すものはもはやないよ。
カネをくれ…とはさすがに言わないでおくよ。
同情するならむしろ穂花をシカトして。
穂花には穂花の思いがあり、矜持に似たものすら心にある。
同情はしないでいいよ、
だけど穂花の信念にさえ似たものまではもうそっとしといて。
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