全ての幸福や称賛はカネで買え、
表向きの愛や尊敬もカネでどうこう動かせるものだよ。

だけど、愛も尊敬も相手の心に委ねられる性質を有するからこそ。

逆説的にはなるけれども、
あなたの価値を他人からのジャッジに委ねず、
心はいつも自由なんだと知って。

この世の大抵のモノはカネで買えるんだよ。

カネがあれば幸福が買えます、愛とか友情とか名声とか…社会的地位も。
誰もが憧れる具象としての幸せは、そのじつカネで購入可能。

金持ち本人ではなく、
彼が手にしているカネに人が集まってくる。
今も昔も世界の決まり。

転じて、カネさえあれば家族も買える。
カネがあれば男女問わず結婚して子どもを持てる。

まあ、金持ちの誰もが結婚に憧れるのかといえば…そうでもないけどね。
金持ちの彼らのみならず、誰にしても、
単にカネは幸せを得るためのツールなだけだから。

今一度はっきり言うよ。
カネさえあれば社会でいうところの「幸せ」は全て買えるんだよ。

現時点では想像の域でしかないにせよ。

社会の制度がどんどん移行し、価値観が変化するなか。

誰にも保障されるはずの医療は今後、一部の恵まれた人のものでしかなくなります。
いずれ金持ちは永遠の生命をも対価を支払って買うでしょう。

しかしながらこうも捉えられるんだよ。

彼ではなく「彼が手にしているカネに人が集まってくる」のであって。
ここが「今も昔も世界の決まり」であるなら。

表向きの愛や尊敬をカネで買うことは叶っても。
表向きには人の心をカネで買収はできても。

実はカネで買い取った相手の、
心の深層まではカネで支配できないんだよ。

金持ちが手にするカネに食わせてもらう。
権力者にうまく立ち回ってもらい、便宜を図ってもらう…等々。

社会的に強いものを立てることが結果的に自分に有利に働くのであれば、
人間はどんな称賛でも口にしますよ、
所詮はそんなもの。

表向きにはカネで相手を支配する人物に対し、
○○さんすごいですね、頼りにしています、尊敬します…
そう立てて、そう称賛しまくったとしても。

内心では唾を吐きかけてるかも知れないんだぜ。

繰り返すよ、表向きの愛や尊敬はカネで幾らでも買えるよ。

しかし、もっと深いところで見る時、相手の心は買えず、
だからこそ逆に考えれば、自分の価値を他人に委ねてはいけないんだよ。

前田 穂花