本当に愛されているのか、本当はリスペクトされている自分なのか。
そこをジャッジするのはあくまで相手であり、自分ではない。

ジャッジするのは他人である以上、
その評価はカネや力の有無といって外的な条件で左右される性質。

他人からの尊敬も侮辱もあなたそのものに対する正しい評価とはいえない。

あなたが貧乏だろうが巨万の富をつかんでいようが。
あなたが権力者だろうが、底辺と呼ばれる非リア充だろうが。
あなたが健康だろうが…心身を病んでいようが。

あなたが孤独だろうが、あなたが重い障害を負っていようが。
あなたはあなた。

他人の下す評価、
その基準となる社会的なポジションなんて、あなたのほんの一部でしかない。
所詮あなたの一面でしかない。

他人の評価に大切なあなた自身を委ねるな、任せるな。
大切なあなた自身の価値をSNSの「いいね」の数で判断するな。

厳しい現実の中で溺れつつ劣等感に苛まれるな、
口先だけかもしれない相手からの称賛に天狗になるな。

どんな時もあなたの心の中は自由なんだよ。

あなたの権利としての自由を全うするためにも、
自分の価値を知りたいと願う時、
些細なことで判断基準が上下する他人のジャッジなんかにあなたを委ねるな。

社会は理不尽であり、あなたはどうしようもないことに苦しめられ続ける。
生きている限り、あなたの責を問えないトラブルは起こり得る。

生きていく上で、
あなたは常にトラブルに巻き込まれるリスクに晒され、
自分の及ばないところで生じる不幸や苦難にびくびく怯え続けなければならない。

だからこそ、誰しも心の中は自由だと気づいていて。
常にそう意識していて。

社会のシステムは不自由で理不尽だけど、
心の中は自由なんだと…苦しい時にこそあなたには思い出してほしい。

社会的地位に代表される「他者が下す」あなたの評価はしかし、
あなたの本当に一部分でしかない、本来あなたは唯一無二のあなた。

そう意識して過ごすだけでも、あなたを苦しめる何かを、
しかし未来のあなたはきっと超えられるよ。

他人の評価はあなたのほんの一部分に対するものでしかない。

他者からの色眼鏡に基づいたジャッジなんてたかが知れたものだよ。

口先だけのリスペクトでしかないかもしれない、
他人の言葉なんかじゃなくて。

あなたがもっとも信じるべきは過去のあなた、現在のあなたに対する…
未来のあなたがどう変わったのかという、あなた自身の内省に基づく評価だよ。

全てのものはカネで買え、表向きの愛や尊敬もカネでどうこうできるから。
だけど本当の意味では愛も尊敬も相手の心に委ねられるからこそ。

逆説的にはなるけれども、
あなたの価値を他人からのジャッジに委ねず、
心はいつも自由なんだと知って。

前田 穂花